なっぷ2025年夏シーズンの振り返りと9月以降の傾向についてご案内

いつもお世話になっております。
なっぷモールサポートセンターです。

先日なっぷのメルマガでも配信しましたが、今回は、2025年夏シーズンのここまでの振り返り速報と、9月以降の傾向についてご案内いたします。


【目次】

 1.25年夏シーズンの振り返り

 2.ロケーションによって異なる稼働状況

 3.9月以降にピークを迎えるエリアも


 4.まとめ




1.25年夏シーズンの振り返り

2025年の夏シーズン(6月〜8月)の予約件数は、昨年と比べて好調に推移しました。



6月から8月の合計では、昨年比109.6%という高い成長を達成しました。
同期間に稼働していた施設数も昨年比108.9%と増加していましたが、その伸びをさらに上回る件数の成長となっています。

その結果、全体の平均稼働率も成長がみられました。

全体の平均稼働率も昨年比103.0%と上回ることができております。
つまり「施設数の増加に比例して伸びただけ」ではなく、一施設あたりの獲得件数も底上げされたことがわかります。

また、25年8月までの月別の件数構成をみると、例年と同じく8月が中心となっていることがわかります。

本年は天候不良が重なった5月の構成比縮小がみられたことも影響して、8月の割合が23.6%と他の月に比べて大きな割合を占めており、夏の集客の重要性が際立ったと言えます。

市場としても重要な8月に特化してみると、利用者層の動きに変化が見られました。

全体では成長がみられた中で、ファミリー層の割合が昨年より減少する一方、ソロやデュオといった少人数層の件数が大きく成長しました。

これに伴い利用者層ごとの構成比率にも変化が生じています。


利用件数ベースでは2025年8月は、ソロが14.1%、デュオが20.0%となり、昨年と比較してそれぞれ1.7ポイント、1.1ポイント増加しています。

ただし、流通金額ベースでみると子連れ層による割合が過半数を超えていることから、まだまだ重要なユーザー層であることも間違いない結果となりました。




2.ロケーションによって異なる稼働状況

今年の夏は、全体的な稼働率はおおむね横ばいでしたが、ロケーションや設備によって差が見られました 。


標高が1000m以上の施設や、バンガローなどの屋内施設が20棟以上ある施設は、平均稼働率が高い傾向にありました。

実際に、標高の高い施設が多い長野県では稼働率が21.7%と比較的高水準だったのに対し、標高の低い施設が中心の千葉県では12.8%にとどまりました。

近年の猛暑や熱中症警戒アラートの増加を背景に、避暑地や涼しさを感じさせるコンテンツを持つ施設の需要が高まっていると考えられます。

では、避暑地ではないエリアでは、夏の集客策はないのでしょうか ?

猛暑日における夜間の快適性を目的としてRECAMPの複数施設において、試験的に区画サイトにスポットクーラーを導入したところ、通常の区画サイトの稼働率と比較して200%から400%の稼働率向上に成功しました。

実際に利用されたユーザーからの評判も良く、
「快適だった。夜間は寒いくらいだった」「夜間眠りにつけたのが良かった」
といったお声をいただくことができ、満足度向上にもつながっております。
引き続き今年の夏季シーズンでの振り返りも含め検証を行なっておりますので、今後の展開、詳細についても適切なタイミングでご紹介させていただきます。

コテージなどの箱モノ需要は高いものの、設備投資がかさみます。それに比べると安価でありながらも快適に過ごすための設備の導入をすることも、暑い時期の稼働を上げる手立てになり得ると言えます。

また、電源付きサイトの利用傾向も見逃せません。


8月の区画サイト実績では、大人のみの利用で電源サイトを選んだ割合は37.9%でしたが、子ども連れの場合は48.9%と高く、利用傾向に差があることがわかりました。

特に1~3月の冬季には、その差がさらに大きくなるという結果も出ています。

今後のサイト整備やプラン設計の参考にしていただければ幸いです。



3.9月以降にピークを迎えるエリアも

都道府県別の月別件数構成比を見ると、7月から12月の期間において、9月から12月の単月構成比が8月の構成比よりも高い都道府県が多数存在します。

「夏にピークを迎えない」地域が一定数存在しており、秋以降に本格的な繁忙期となる施設もあるということです。

例えば、北海道では7~12月のうち8月の比率が高い“夏ピーク型”の傾向が見られる一方、佐賀県では9~12月の各月の構成比が8月の構成比を上回っており、秋以降に繁忙期を迎える“秋冬ピーク型”の地域性が確認できます。

また、利用者層の構成比にも変化が見られます。

8月に比べて9月以降はファミリー層が落ち着き、ソロ・デュオ層が活発に動き始める傾向があります。秋以降の戦略を考えるうえで重要なポイントとなります。


 

4.まとめ

4-1.25年夏シーズンは堅調に推移
今年の夏シーズンは件数・稼働率ともに昨年を上回り、市場全体として堅調な伸びを示しました。
一方で、ロケーションや設備ごとの差異も顕著になっており、夏季が繁忙期であるということは全施設共通ではなくなってきていると言えます。

4-2.ピークの違いと9月以降の傾向
9月以降にピークを迎える地域もあるため、まずは自施設の繁忙期を把握し、それに対して戦略を設計していくことが重要となってきます。また、全体として9月以降はソロ・デュオ層の需要拡大が見られますので、この辺りも意識しながら打ち手をご検討ください。

4-3.打ち手のご紹介
なっぷではなっぷのメルマガ会員様に対して施設様単独で独自のメルマガを配信できる「有料メルマガサービス」をご提供しています。
秋のイベントやお得情報などがあっても、ユーザーが施設ページまでアクセスしないと伝えることもできません。そんな時はユーザーへ直接情報を届けられるメルマガがおススメです。

 ▽有料メルマガサービス資料
 https://www.nap-camp.com/support_data/seles/napmail_doc.pdf

また来年夏に向けて、冷房設備の導入や電源付きサイトの強化などもぜひご検討ください。

 

ご案内は以上となります。
ご不明な点がございましたら、なっぷサポートセンターまでお気軽にお問合せください。
なっぷは皆様のキャンプ場運営を全力でサポートしてまいります。
引き続きよろしくお願いいたします。

▼利用者層定義
ソロ:大人1人 / デュオ:大人2人 / ファミリー:大人1人or2人かつ子ども1人以上 /  大人グループ:大人3人以上かつ子ども0人 / 子連れグループ:大人3人以上かつ子ども1人以上

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