約9千人超のアンケート結果を大公開!薪の品質が勝敗を分ける!?

日頃より「なっぷモール」をご利用頂き、誠にありがとうございます。
また、いつも知恵袋をご覧いただき誠にありがとうございます。
今回はキャンプの醍醐味である「焚き火」にフォーカスして、
キャンプ場運営の皆様に有益な情報をお届けできればと思っております。
先日、なっぷモール事務局にて全国の男女キャンプユーザー(以下、ユーザー)を対象に「焚き火や薪に関する意識調査」を実施し、9,000名を超えるご意見を頂戴する事ができました。
施設を運営する皆様が「薪」に関して有益だと思われる調査結果を一部共有させて頂きます。
このブログを通じ、改めて「薪」の重要性を理解し、施設で販売する「薪」や「焚き火体験」の顧客への打ち出し方等、施設様のヒントとして考えて頂ければと思います。
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┗■ 「焚き火」へのユーザー意識を紐解く成功への鍵
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ここからは調査結果と一緒にご説明させて頂きます。
まずは「キャンプ場での焚き火が好きですか?」という質問をさせて頂きました。

ほぼ全ての方が焚き火のことが「好き・とても好き」と回答しました。
しかし、一定好きではないという回答も頂いており、理由もお伺いしているのですが、アレルギーをお持ちの方や過去に焚き火を通じて嫌な思いをされた方が、そのようにお答え頂いている傾向が見られました。
「焚き火は嫌いでもキャンプはしたい」と思って頂いているお客様が一定いらっしゃることを理解しておきたいですね。
次に、焚き火を行う目的について質問致しました。

回答者の90%以上が音や炎を見ることも目的としていることが分かりました。
「料理のために焚き火をする」等の実用的に焚き火を活用する人は半分という結果となりました。
この回答からキャンプと焚火体験は切っても切れない存在となっていることが理解でき、焚き火を楽しめるかどうか?が顧客の満足度に大きく影響すると考えられます。
次に、そんな焚き火に欠かせない「薪」についての質問になります。
次の質問として、キャンパーと薪の立ち位置を確認しておきましょう。
すこし、抽象的な質問になってしまいますが「薪」とはどのような立ち位置ですか?
という調査を実施いたしました。
結果として、項目としては「燃料」という回答が多かったものの、
「キャンプギアのひとつ」という回答や「雰囲気を盛り上げるためのもの」と
「薪」にもこだわりたいというニーズが合計で59.1%と過半数を超えておりました。

では、利用者はいつもどこで薪を購入しているのでしょうか?
キャンプ場かキャンプ場以外での回答を見てみましょう。

キャンプ場で購入している方は34.4%となりました。
過半数は超えていると予測していたのでこれはとても驚きの結果となりました。
キャンプ場以外で薪を購入されている方への「なぜキャンプ場で購入していないのか?」の質問も実施しており、その理由TOP3として、
1位:キャンプ場に在庫があるか不明…42.8%
2位:販売価格および品質が不明…38.7%
3位:過去にキャンプ場で購入したが、価格が高かった…36.6%
という回答になりました。

ここで言える事は、ユーザーはキャンプの中でも焚き火を楽しみにキャンプ場に来ているユーザーが多く、その焚き火をより楽しむために「薪」に対する意識が、年々確実に上がっているという事です。
そのため、キャンプ場へ行って「薪がない」ことや「品質が不確かな薪」ではなく、確実に焚き火が楽しめるよう準備をしているユーザーが多く見受けられるようになったようです。
キャンプ場で薪を買うのが当たり前だった時代ではなく、
ユーザーの意識が向上し薪を選ぶフェーズに移行しようとしています。
施設の薪の在庫を可視化し、適切な価格で販売する。
そして何より、良い品質の薪を提供し顧客へ良い焚火体験をしてもらうことで
「キャンプ場で薪を買うのが当たり前」の良き時代はまた戻ってくるのではないでしょうか。
薪はキャンプ場運営にとって宿泊費用以外の
大変重要な収入源である事は間違いないはずです。
今一度、薪についてしっかりと考えてみるいい機会になると幸いに思います。
最後に薪の品質について見ていきましょう。
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┗■ 薪の品質とは!?含水率でも分かる高品質な薪
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薪の品質は焚き火・キャンプにとって重要な要素のひとつになっており、良質な薪を提供することが焚火体験およびキャンプの満足度に繋がる。
という事は前述の考察の通りですが、具体的に「薪の品質とは?」
という点について、ここでは触れていきたいと思います。
針葉樹・紅葉樹の違いや、木の種類による品質の違いにおいては木材本来の性質が強く起因しますので、ここでは「高品質な薪」になる上で要素の大きい「薪の含水率」について触れていきます。
薪の品質に大きく関わる含水率についてですが、
まず前提として、薪の原料となる木は伐採した時点では60%以上が水分だと言われており、この水分量を20%以下程度にすることで「薪」となり、流通されるわけです。
その乾燥方法としては大きく分けて「自然乾燥」と「人工乾燥」があり、
乾燥期間にもよりますが自然乾燥薪が含水率15〜20%に対して、
人工乾燥薪は含水率が10%程度となると言われています。
含水率、つまり水分が少ないことで煙・火の粉(爆ぜ)も少なく、
火付きも良くなり、高品質な薪となるわけです。
また、含水率を下げることにより虫の心配も少なくなり、
屋内保管にも適していると言われています。
「じゃ、高品質な人工乾燥薪をなっぷモールで全国のキャンプ場に売ってくれればいいじゃないか」
などいうお声が聞こえて来そうですが、薪の流通に関しては流通コストや流通範囲などの制限など色々な課題があり、そう簡単にいくものでもなく、弊社でも試行錯誤しているところなのです…。
今回の知恵袋では私たちなっぷモールが薪の販促をしたい訳ではなく、キャンプ場運営者の皆様にアンケート結果であるキャンプユーザーの実情を知って頂き、
「キャンプ場で販売する薪」について今一度考えてみる良いキッカケになればと思い執筆させて頂きました。
なっぷモールでの薪の流通に関しては、まだまだ未定ではございますが準備が整いましたら別途アナウンスさせて頂きますが、私たちが今できる事とすれば、
「うちの薪の品質はどうなんだ!?含水率を調べてほしい」
など、現状の課題に関してご意見がございましたら弊社担当スタッフが確実とは言い切れませんが、お近くに寄った際に調査させて頂きます。
▼お問い合わせフォーム/弊社担当:渡邉
https://c.nap-mall.com/pages/contact
焚き火関連の商品は引き続きなっぷモールでもお取り扱いがございますので、
焚き火シート、着火剤等の焚き火関連用品の取扱いもお忘れずにお願いします。
https://c.nap-mall.com/search?q=%E7%84%9A%E7%81%AB
ご参考になれば幸いです。
引き続き、なっぷモールを宜しくお願い申し上げます。